こんにちは!うーしーです。
近年、テレビやネットニュースなどで「大豆ミート」や「代替肉」が取り上げられることが多くなりました。それらは植物からお肉を再現した食品で、健康や環境の観点から現在広く普及しつつあります。
さらに最近は、「代替卵」という言葉も耳にしたことがある人もいるかもしれません。代替卵も植物から作った卵のような食品なので、国内でも複数の企業が新商品を発表しました。
一方で、代替卵に対して「何から作られているのか?」や「安全なものなのか?」など疑問を持つ人も多いでしょう。
そこで、5年前に初めて代替肉を食べて以来様々な代替食品を試してきたわたしが、代替卵について詳しく説明していきます。
代替卵とは?
代替卵とは動物の卵以外の原料から作られた鶏卵の代用品で、ヴィーガンエッグと呼ばれることもあります。
一般的には植物性の原料から作られ、卵アレルギーのある人やヴィーガンなど菜食の人でも食べられるものです。
主な原材料は大豆や緑豆などといった豆由来のタンパク質です。
卵を豆で置き換えた商品の例としては豆乳マヨネーズがあり、豆が代わりの原料であることは比較的受け入れやすいでしょう。
また、黄色い見た目にするためにターメリックなどといった植物由来の着色料が使われます。
代替卵には主に液体タイプや粉末タイプのものがあります。粉末のものは水を加えて液状にし、最終的にはどちらも加熱調理して食べます。
世界の卵市場は約25兆といわれ、代替卵はそこに割って入っていく形となる中、ここ最近急激に成長しています。
アメリカのデータ会社「SPINS」によると、植物性卵の市場は2020年に1.68倍に成長しました。この伸びは動物性卵の約10倍の数値でした。
また、2018年以降でみると代替卵市場は7倍以上の成長を遂げており、これは動物性の卵の100倍という驚異の数値です。よって、代替卵の市場規模は今後も大きく伸びることが見込まれます。
日本の代替卵企業
日本では今年6月にキューピーがスクランブルエッグ風の代替卵「HOBOTAMA(ほぼたま)」を発売しました。このニュースによって代替卵の存在を知った人も多いのではないでしょうか。
ほぼたま(引用元:キューピー)
このキューピーの代替卵「ほぼたま」の原料は大豆で、豆乳加工品により卵のような見た目とトロっとした食感を再現したとのことです。
また、植物由来の原材料で作られており、価格は通常のスクランブルエッグの約3倍のようです。
「ほぼたま」は現在業務用のみの販売で、ホテルやファーストフード店など飲食店を中心に取り扱われるとのことです。
さらに、その直後にはネクストミーツが代替卵「NEXT EGG 1.0」の商品化に成功したことを発表しました。
こちらは業務用で先行販売した後、家庭用にも展開予定とのことです。
このように、代替卵の商品化をした企業はまだ少数で、家庭用の販売はかなり限られている状況です。
一方、外食ではヴィーガン料理専門店を中心に代替卵を食べられるレストランがいくつかあるというのが日本における現状です。
海外の代替卵企業
一方で、海外では家庭向けに代替卵の販売が広く進んでいます。
中でも最も有名なのは世界最大の代替卵企業、イートジャスト(アメリカ)の代替卵です。
イートジャストは緑豆を原料とした代替卵を製造しています。
北米やアジアの多くの国で販売しており、今年には南アフリカや韓国で発売されました。
さらに、ヨーロッパへも2021年中の進出を計画するなど、世界展開を加速させています。
ジャストエッグ(引用元:イートジャスト)
そんなイートジャストについて詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
・フランスのYUMGO(ユンゴ)・・・ひよこ豆やジャガイモが主原料の液状代替全卵、エンドウ豆による液状代替卵黄、ジャガイモによる液状代替卵白
・インドのEvo Foods(エボフーズ)・・・レンズ豆が主原料の液状代替卵
などがあります。





まとめ
以上、代替卵の原料・市場規模・国内外の企業ついてでした。
代替卵は今後市場が拡大し、より多くの企業が開発していくと予想されます。
代替卵が当たり前になることによってアレルギーを持つ人や地球環境にやさしい社会となっていくのは素晴らしいことで、家庭用の販売が始まるのがとても楽しみです。
それでは今日も食を楽しみ、人生も地球も豊かにしていきましょう!
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